お客様の課題
シンガポールにある４つのグループ各社がそれぞれのオフィスを構えていたHAKUHODOグループ様。グループとしての連帯感を強め、シナジー効果を発揮させることで、新しい価値の創造を目指されていました。そのきっかけとして「オフィスの集約」を検討されていました。その一方で、コロナの影響による出社人数制限や在宅勤務の浸透という、「集まって働く」形態に対する今日的な制約がある中で、どのようにオフィスでのシナジーを産み出せるかがポイントでした。
弊社の提案
この課題を解決するため、オフィス空間の随所に社員同士がインタラクティブに交流できる機能を強化したエリアづくりを提案し、より高いシナジー効果を発揮できるオフィス空間を目指しました。
オフィスの中心に配置されたホットデスク
グループ各社どの執務エリアからも等しくアクセスしやすい場所にホットデスクを設定。誰もが気軽に利用したくなる心理的効果が生まれ、結果として、各グループの社員同士が肩を並べて働くことでグループ間の隔たりを感じさせない空間づくりを行いました。
開放感と回遊性
グループ各社の執務エリアの間に、パーテーションや壁を設けず、見渡しの良い一つの大きな空間とすることで、オフィス全体の開放感と回遊性を高め、コミュニケーションが生まれやすい空間を実現しました。
会議室の共有化と遍在化
各社固定の会議室を設けず、ミーティングの際に社員がオフィス内を横断的に移動する動線設計を行いました。それにより、オフィス移動時に他の社員にカジュアルに目配せができるため、社員同士の親密度が高まる効果を狙いました。
思いがけない出会いがあるパントリー
出退勤時に必ず通るオフィス内の大きな動線上の２か所にパントリーを設置。就業時間前後やデスクを離れたちょっとしたタイミングでの、思いがけないコミュニケーションの創出を狙いました。
歴史的趣きを活かす空間づくり
Architectural Heritage Awards 2011を受賞した歴史的に由緒ある建築の趣きを残すため、現存する建物の木目天井や壁面、扉を活用。建物が持つ歴史的な雰囲気を感じられる空間を目指しました。
オフィス改装後の効果
オフィス改装を通じて、徐々にグループ間における関係性が高まり、より効果的なコラボレーションが生まれつつあると実感いただいています。その上で、今後はグループ全体としての目標達成により注力していきたいとのコメントをいただきました。
弊社のサービスへの評価
「各社の意見を考慮しながら最適な空間を導き出していくという難易度の高い過程においても、NOMURA Design & Engineeringは迅速に対応し、様々な意見を統合しながら円滑にプロジェクトを進めてくれた」とご評価をいただきました。「特に、プロジェクトリードのJanice Tanが各社の担当者と丁寧に関係を構築し、様々な立場からの意見を一つにまとめることで、スムーズかつ適切にプロジェクトを推進してくれた」とコメントをいただきました。
